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頚椎後方除圧(頚椎椎弓形成・頚椎椎弓切除)

 首の骨(頚椎)の機能は大きく二つに分けられます。頭を支えて、しかも首が動くように保つ支持機能と、神経の通り道としての機能です。頚椎後方除圧手術は、支持機能は問題がない状態で、神経の通り道としての機能がそこなわれた場合に、通り道を拡げる手術です。
 神経の通り道が狭くなる病気として、椎間板が後ろに出っ張る椎間板ヘルニアが最も代表的ですが、そのほか、もともと背骨の中の神経の通り道が狭いことから起こる脊柱管狭窄症や、背骨に余計な骨ができて神経を圧迫する後縦靱帯骨化症、首の骨がずれて神経を圧迫する病気などがあります。神経が圧迫されると上肢や下肢にいろいろの症状が出てきます。

 首の神経は脊髄と呼ばれる本幹と、神経根と呼ばれる枝に分けられます。脊髄は頭から出て首を通って、おなか、背中、足に行く神経ですので、脊髄が首の部分で圧迫されると、これらの領域のしびれや感覚障害をはじめ、歩行障害や排尿・排便障害が起こります。交通事故などで首の骨が折れて脊髄が傷つくと車いすが必要になる状態になることをお考えください。
 神経根は脊髄から分かれて、腕や手などに行く神経です。神経根が圧迫されると、その神経が行っている部位の激しい痛み・しびれ・感覚障害・運動障害が起こります。

目的と手術方法
 この手術は、後方から脊柱管を物理的に拡げて脊髄や神経根への圧迫を取り除くことにより、上肢の症状や脊髄症状を軽減させることが目的です。手術成績は50-60点ですが、(10→4から5)、手術後6-12ヶ月で症状が落ち着きます。この間、症状が改善するばかりではなく、感じが鈍かった場所がビリビリのしびれ感に変わる場合もありますが、ひとたび脊髄が圧迫されたために生じる変化で、改善させ得るとは限りません。

 首の後ろの部分のまん中にキズが約4から12cm程度の長さで縦にできます。キズの長さは手術が必要な部分の長さによります。手術用の顕微鏡を使用して手術を進めます。顕微鏡を使用することにより細かな組織が見やすくなり、見落としすることが少なくなります。
 椎弓形成では椎弓を真ん中で切り離し、左右に開いて、その間にセラミック製のスペーサーを挟んで結びつけて脊柱管を拡大します。

 特殊な椎弓形成手術として “ 白石式 ” と呼ばれる方法があります。筋肉をできるだけ傷つけないように考えられた方法で、狭い範囲の除圧で済む場合に使われます。体への侵襲が少なく、手術後の痛みが軽いので良い方法ですが、神経圧迫の程度と圧迫部位により利用できる場合とできない場合があります。なお、この方法ではふつうの場合、スペーサーは使いません。

 椎弓切除は頚椎の後方部分を取って神経を除圧する手術です。ふつうの場合、頚椎の後方部分を取ってもグラグラになることはありませんし、逆に、その心配がある場合には、この手術方法は使いません。

 ふつうの場合は手術の翌日か、翌々日には離床を始めます。

 
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