- 中部地区で初となるロボティックアーム手術による人工股関節・膝関節全置換術を開始しました
- 日本で初めて承認された整形外科におけるロボティックアーム手術支援システム「Makoシステム」を導入し、
- 2020年2月から、人工股関節・膝関節全置換術の手術を保険診療で行っていただけることになりました。
- ロボティックアーム手術支援システムについて
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ロボティックアームによる手術は機械が自動で手術を行うものではなく、医師が操作をして動かすもので、人工関節を設置する際に傷んだ骨を切除したり、人工関節の正確な設置をサポートするものになります。そのため、治療計画にない部分にさしかかると止まる仕組みになっており、計画外の動きを制御することで、安全かつ正確な手術を可能にします。
世界26か国以上で導入され、20万例を超える手術実績があります。これまでの研究において、ロボティックアームを用いて人工関節全置換術を行うと、人工関節の設置精度の向上(*1. 2)が認められ、さらに人工股関節全置換術では術後の脱臼率の低減(*3)、人工膝関節全置換術では疼痛の低減(*4)などのメリットが期待できるとの結果が出ています。1) Domb, B. G. et al. Accuracy of Component Positioning in 1980 Total Hip Arthroplasties: A Comparative Analysis by Surgical Technique and Mode of Guidance. J. Arthroplasty 30, 2208–18 (2015).
2) Hampp EL, et al, Robotic-Arm Assisted Total Knee Arthroplasty Demonstrated Greater Accuracy and Precision to Plan Compared with Manual Techniques., The Journal of Knee Surgery. 32(3), 239-250 (2019).
3) Illgen, R. L. et al. Robotic-Assisted Total Hip Arthroplasty: Outcomes at Minimum Two-Year Follow-Up. Surg. Technol. Int. 30, 365–372 (2017).
4) Marchand RD, et al. Patient Satisfaction Outcomes after Robotic Arm-Assisted Total Knee Arthroplasty: A Short Term Evaluation. The Journal of Knee Surgery. 30, 849-853 (2017)ロボティックアームを使用した人工股関節全置換術
ロボティックアームを使用した人工膝関節全置換術